奈良の東大寺で毎年行われている修二会は1,200年以上も絶え間なく続いている「不退の行法」です。
豪快なお松明はテレビなどでも見たことがあると思います。
毎年3月1日から3月14日まで東大寺二月堂で行われる修二会の本行には、毎年たくさんの参拝客が訪れます。
特にお水取りの日のお松明に3万を超えるという東大寺の修二会、お松明の時間や混雑状況について紹介します。
お松明の時間
お松明というとお水取りの日である3月12日にしか行われない思っている方も多いようですが、本行中は毎日行われます。
お松明の時間は以下の通りです。
【3月1日~11日と3月13日】
開始:午後7時
お松明の数:10本
約20分間
【3月1日12日】
開始:午後7時30分
お松明の数:11本
約45分間
※二月堂近辺への入場が規制されます
【3月14日】
開始:午後6時30分
お松明の数:10本
約5分間で短い間隔でお松明が連続して上がっていきます
お松明の火の粉を浴びると健康になり幸せを手にすることができると言われています。
また、燃えかすは無病息災のご利益がある護符の代わりにする信者の方も多いといいます。
このように舞台の下は、じっくり観れるだけでなくこうした点でも非常に人気があります。
お水取りの日のお松明
3月12日のお水取りの日は「大松明」の日となり他の日よりも大きな松明があがります。
また松明の本数も1本多いので、迫力という点では3月12日が一番です。
ですが非常に混雑するため、安全確保のためお松明が行われる二月堂付近への入場が規制されます。
3月12日、二月堂へ向かうには「誘導路」と呼ばれる待機場所で順番を待つことになります。
この誘導路は大仏殿東側の丘の上にある「大鐘(おおがね)」の広場から始まり、二月堂まで続いていきます。
「大鐘」の広場に早く到着した順に誘導路の奥に入って順番を待ちます。
順番待ちの列が「大鐘」の広場まで到達したところで誘導路は満員となり、それ以上は入場できません。
つまり、到着が遅れてしまうとお松明を見ることができなくなります。
午後の6時には満員になってしまうことが多いようです。
12日が土日の場合、もっと早くに満員になってしまいます。
また順番待ちの列の順に進んで拝観することになるので、立ち止まって観ることはできず歩きながらになります。
ということで3月12日のお水取りの日は、お松明をじっくり観たい、火の粉を浴びたいという方にはお勧めできません。
最終日のお松明
最終日3月14日のお松明も、じっくり観たい方にはお勧めできません。
14日は他の日と違い、10本のお松明が一気にのぼっていきます。そして二月堂舞台に揃ったところで合図とともに振り回します。
このため部隊から降り注ぐ火の粉はナイヤガラの滝のような壮観な眺めになるのですが、一瞬(約5分)で終わってしまいます。
その上、12日ほどではありませんが最終日も混雑しますので、落ち着いてみることができません。
お松明をじっくり観るのであれば、3月1日~11日か13日の平日を狙って行く方がいいでしょう。
舞台の真下で火の粉を浴びれるような位置を陣取るには、1~2時間前には場所取りが必要です。
もし天気の良い土日であれば、3~4時間前の15~16時から場所取りが必要かもしれません。
まとめ
修二会が行われる3月は、まだまだ寒い時期です。
場所取りからお松明が始まるまでの待ち時間に凍えてしまわないように、防寒対策はしっかりして拝観準備をしましょう。