徳島県三好市の祖谷渓は、日本三大秘境の一つに数えられる壮大な自然に囲まれた渓谷です。
エメラルドグリーンの川の色は神秘的。
こんな祖谷の観光名所と魅力について紹介します。
【目次】
祖谷渓のかずら橋に駐車場はある?
祖谷の観光名所で筆頭に挙げられる「祖谷のかずら橋」は、祖谷川に掛けられた日本三奇橋に数えられる有名な橋。
国指定重要有形民俗文化財にも指定されています。
シラクチカズラというつる植物で作られた長さ45m、幅2m、川の上高さ14mのスリル満点な吊り橋です。
実際にはワイヤーが使われしっかり吊るされているので橋が落ちる心配はありませんが、川の上14mという高さの橋は、一歩進むたびにかなり揺れます。
また足元の板は隙間が多く下の祖谷川が目に入ってしまうので、特に高所恐怖症の方は、かなり勇気が必要です。
かずら橋を渡るためには通行料が550円必要。
かずら橋から見た景色は、まさに絶景です。
かずら橋の駐車場は?
以前はかずら橋へは断崖を通らなければいけないまさに秘境だったのですが、今は道路が整備されて大型バスでも余裕で行けるようになっています。
駐車場も完備されて、市営の駐車場「かずら橋夢舞台」が最大規模の駐車場です(駐車料金500円)。
「かずら橋夢舞台」からかずら橋までは、10分程度歩きます。
この他にも民営の駐車場がいくつかあります(駐車料金300円~)。
「かずら橋夢舞台」までの道路や駐車場を見ると、秘境とは言えないくらい整備されているのですが、かずら橋は自然のまま残されているので、そのギャップにも驚かれると思います。
道路や駐車場が整備されたこともあり、お盆や紅葉シーズンなどの行楽シーズンはかなり混雑し、道路も渋滞、橋も渋滞という状況になります。
混雑のピークには、かずら橋を渡るのに1時間待ちということもあるようです。
また混雑していると、後ろから人がどんどん来るので、かずら橋の景観をじっくり楽しむ余裕もなくなってしまいそうです。
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大歩危峡の船下りはどこから乗ればいい?帰りは?
結晶片岩(砂質片岩や泥質片岩などの変成岩)が吉野川の急流によって水蝕されてできた大歩危の渓谷。
大きな大理石の彫刻が連なっているような景観です。
この大歩危を川の上から堪能することができる大歩危峡遊覧船での川下り。
この船下りは、国道32号線沿い「レストラン大歩危峡まんなか」が乗船場所になります(無料駐車場150台)。
乗船券は「レストラン大歩危峡まんなか」の1Fフロントで販売しています。
・運航は9時~17時まで
・年中無休(ただし天候や増水などによって運航が危険な場合は欠航)
・所要時間 30分
川下りをした後の帰りは船の動力で上ってきますので、「レストラン大歩危峡まんなか」へ戻ってこれます。
変成岩中に礫(れき)の原型を留めた礫質片岩が含まれているものがあり、これら含礫片岩(がんれきへんがん)は国の天然記念物に指定されています。
遊覧船から、この含礫片岩を近くで見物することもできます。
祖谷渓 定期観光バス(祖谷渓 ボンネットバス)ってどういうの?
かずら橋も大歩危の船下りも車でアクセスすることができますが、運転できない場合はどうやって行ったらいいでしょうか?
路線バスを使う手はありますが、本数が少ないので時間のロスも多くなってしまいます。
そこでおススメなのが、四国交通の定期観光バスです。
四国交通阿波池田バスターミナルから西祖谷の観光地をまわって一周する観光コースがあります。
(昼食代、大歩危船下り・かずら橋・平家屋敷の料金が含まれる)
・運行日:3月の中旬以降~11月30日までの間の土・日・祝日のみ
※5月・8月・10月・11月は毎日運行
定期観光バスの運行コース
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JR阿波池田駅
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小便岩/小便小僧
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郷土料理の昼食
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かずら橋
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平家屋敷
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道の駅大歩危
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大歩危峡船下り
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JR阿波池田駅
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阿波池田バスターミナル(16:25着)
※JR阿波池田駅で乗り降りすることも可能です(予約時にその旨伝える必要あり)。
最少催行人数は、出発の3日前の時点で4名となっています。
4名に満たない場合は運休になりますから、予約なしで飛び入り乗車しようと思っている方は、事前の確認が必要です。
この観光バスの面白いところは、レトロなボンネットバスが使われているところです。
(ただし7~8月の猛暑期間は冷房の効きを考慮して一般の貸切バスが使われます)
さいごに/まとめ
秘境と呼ばれるところの多い四国の中でも、最後の秘境とも呼ばれる祖谷。
アクセスは少々悪いですが、自然が創りだす景観を愉しむためには仕方ありません。
絶景を目の当たりにしたら、きっと忘れてしまいますよ。